2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新古今の景色(129)院政期(104)女房歌人の発掘(3)宮内卿(2)薄命

後鳥羽院によって建仁元年(1201)に催された『千五百番歌合』で、十代最年少の専門歌人として臨んだ宮内卿が、藤原俊成以下の高名な歌人30人に伍して出詠。勝29、負26、持(引き分け)36の堂々たる成績で初舞台を飾った事は先回に延べた。 しかも、宮内卿…

新古今の景色(128)院政期(103)女房歌人の発掘(2)宮内卿(1)専門歌人

宮内卿が後鳥羽院に見いだされたのは、正治2年(1200)頃で、父の村上源氏師光が、六条家に近い歌人として歌合で活躍し、『千載和歌集』に初入集、『新古今和歌集』に3首入集して、歌集『師光集』を著し、師光の父・師頼も、勅撰集『金葉和歌集』に初出、…