2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧
さて、後鳥羽院の新進女房歌人の発掘はどのように行われたのであろうか。『源家長日記』によれば、当時の身分の高い上臈女房が男性歌人に混じって歌壇で競うことを遠慮する風潮を考慮して、【品高き女房は、はばかり思はるらむ。されど、重代の人は苦しから…
しかし、実際は、『源家長日記』が下記に述べるように女房歌人は枯渇したのではなく 【(歌道)は心ある人のむげに思ひ捨てぬ道なれば、さる人も侍らむ。しかれども、何のついでにか言ひ出だし初めむ。高き女房は、ひたすらに慎ましき事にして、言ひ出さず。…