2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
【広時(広言の誤記)、『(後白河院の)御歌も聞かぬ田舎より上りたるが、かく露違わぬ事の、ものの筋あわれなること(驚嘆すべき筋合いのことがら)』]とて、流涕するを(涙を流すのを)、人々これを笑ひながら、皆、涙を落とす。】 上記は、自ら今様狂い…
惟宗広言(これむねひろとき)は代々大宰府府官の日向守基言の子として生まれ、生没年未詳だが承元2年(1208)に75才で没したとされる。大宰少監を経て文治二年(1186)に五位筑後守。 広言は、崇徳院の近臣で保元の乱後に配流された藤原教長(※)、歌林苑…