小侍従 泊まりゐて 返らぬけふの心をぞ 羨むものと我はなりぬる 【女院のもとにお泊まりになったまま、仙洞御所にはお帰りにならない 院のお心を、ただ羨ましくのみみております】 後白河院 世の常の栖(すみか)を洞(ほら)の内にして 返らむ人と君をなさ…
前回述べた『平家物語 巻第五 月見』が伝える「待宵の小侍従」の名が決定的になった頃の小侍従は二条院に出仕した40歳前後の出来事と考えられるが、それにしても、二条帝后太宮の御前(おまへ)の『待つ宵と帰る朝(あした)とは、いずれか あはれは まさ…
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