2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

新古今の景色(125)院政期(100)後鳥羽院「女房歌人の絶滅」を懸念

建久9年(1198)1月11日に19歳で土御門天皇に譲位した後鳥羽院が和歌に注力をと考え始めていた正治2年(1200)の前半は、まだ、宮廷歌壇の片鱗も見られなかったが、正治2年の後半から精力的に和歌の催しを推進する。 とはいえ、後鳥羽院歌壇の事実上…

新古今の景色(124)院政期(99)女房歌人の変遷

(1)王権と女房 ・律令国家の女房・女官は、天皇に近侍してその補助と装飾をつとめて天皇と不可分の存在であり、そのために高貴性を身に纏っていた。 ・また、中世の女房・女官も王権と一体化し王権に密着した存在であった。 (2)「歌合」における女房歌人…