2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

新古今の景色(87)院政期(62)歌林苑(52)融通無碍の空間

摂家相続流の前大僧正を初めとする藤原氏、共に戦場に散る運命にあった源平武士、六条藤家を代表する歌人、下級貴族、年配の女官、神官そして遁世僧、身分・階層の敷居が極めて高い院政期にあって、このような多様な人々が、歌風、流派を超えてひたすら歌へ…

新古今の景色(86)院政期(61)歌林苑(51)会衆の特色

これまで、主唱者の俊恵からスタートして最後の紀康宗に至る歌林苑の会衆(常連メンバー)を『千載和歌集』と『新古今和歌集』に入集した歌と略歴で結んで、会衆個々の横顔らしきものを描いてきたが、全体を分類すると次のようになる。 (1)源平武家歌人=…