2022-06-26から1日間の記事一覧

新古今の景色(116)院政期(91)小侍従の遁世(1)「待宵の小侍従」

待つ宵の 更けゆく鐘のこゑきけば あかぬ別れの鳥は物かは 『平家物語 巻第五 月見』によれば、この1首によって「待宵の小侍従(※1)」の名は決定的になったと下記のように記されている。 〔そもそもこの女房を「待宵」と召されけることは、あるとき、太宮…