2021-10-09から1日間の記事一覧

新古今の景色(89)院政期(64)寂蓮の遁世(2)御子左家の後継時代

『尊卑分脈』(※1)によれば、藤原定長(寂蓮)は久安年間(1145~1150)の末頃、藤原俊成の養子になっている。この時、俊成には既に嫡男の成家がいたが、彼に歌道の御子左家(※2)を継がせる才能はないと見切りをつけた俊成が、当時12、3才な…